犬って無邪気で底抜けに明るくていつも笑っているってイメージだったのに、うちに来た時の彼女はまったく笑わない犬でした。
先住犬と一緒にディスクの大会に参加した時に出会ったのが、知り合いに抱っこされた小さいMダックス。話を聞けば出産して2か月後、子犬たちも巣立った頃に彼女は飼い主に捨てられたのだと言うことでした。保健所に連れていかれるところをその知り合いがもらい受け、新しい飼い主を探しているとのことでした。
当時我が家には10か月になるボーダーコリーがいたので、さすがに引き取ることには躊躇したのですが、小学1年の当時獣医師志望の娘が「スイミングやめるからそのお金で私が飼う」と父に宣言懇願し、折れた父より承諾を得て、ちいさいMダックスはうちの子になったのでした。(もちろん「スイミングはやめなくてよい」父談)
出産後の出血も止まっていない状態で、彼女は我が家の一員となりました。
笑わない犬はその後2年以上の歳月をかけて、外を歩く、走る、笑う、そして家族に愛されることを学んでいきました。その後、我が家にやってきた保護猫の母となってくれたり、やんちゃなボーダーコリーを躾けてくれたり、我が子たちともよくケンカしていたことをなつかしく思い出します。おとなしいと思っていたMダックスは我が家の動物たち(息子、娘、ボーダー、Mダックス、猫)の中で、圧倒的最強ボスキャラへと成長していったのでした。
「母のとなりに座る」
むすめとMダックスの延々と続くとなりにすわる競争はいつもMダックスの勝利で、くやしくて娘はよく泣いていましたね。それでも、娘の「私が飼う」約束はMダックスが息を引き取る時まできちんと果たされていました。娘は獣医にはなれなかったけど、彼女から学んだことを生かして、現在雄のイタリアングレーハウンドを大切に育ててます。
私が救ってあげられる命には限りがあります。それでも出会った命たちを大切に、そしてそこから学んだ教訓を大切に、またいつか機会があったら無理ない範囲で、そんな命を救えたらと思う今日この頃です。
仲良しになった2頭です。会いたいなぁ❤️
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