先日、近所の公園に草刈りが入りました。朝から草刈機の音が響き渡り、夏のあいだに伸び放題だった草たちが、あっという間に刈り取られていきます。
夕方になるころには作業員さんたちが道具を片づけ、車で撤収していく姿が見えました。景色はすっきりして、「綺麗になったなぁ」と思いながら車を走らせていたところ、ふと視界に鮮やかな赤が飛び込んできました。
そこには彼岸花が咲いていました。
刈り取られた草の中で、彼岸花だけはそっと残されていたのです。おそらく、植木屋さんがわざと避けてくれたのでしょう。その粋な心遣いに、思わず頬がゆるみました。

「葉見ず花見ず」という不思議
彼岸花は、花が咲くときには葉がなく、葉が伸びているときには花がないという独特の生態を持っています。
互いにすれ違うような姿から「葉見ず花見ず」と呼ばれ、「葉は花を想い、花は葉を想うが、決して出会えない」という切なさが、「想うはあなたひとり」という花言葉につながったそうです。
ちなみに、正式な和名は「彼岸花」。代表的な別名は「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」で、学名は Lycoris radiata。Lycoris という響きもまた美しいですよね。
縁起と美しさ
「縁起が悪い花」と言われることもある彼岸花ですが、私は毎年お彼岸のころに咲くその姿をみると、やっぱり美しいなぁと感じます。
赤い花が揃って咲く景色は、季節が移ろう合図のよう。草刈りのあとに残されたその一群は、ひときわ鮮やかで、人の粋を感じさせてくれました。
今日の一曲 祈り花 THE FIRST TAKE / 平井大
コロナで自宅待機してた頃、ファンクラブから届いたDVDに、ギター(ウクレレだった?)弾きながら歌う平井大が映ってて。
一人暮らしの待機生活って思った以上にさみしくて、毎日のようにそのDVD見てたなぁ。