今週のお題「制服」
「制服はTシャツです」って言うと、ちょっと笑われた。
とある職場で働いていた頃、Tシャツが制服だった。(ちゃんと公式なやつ)あとは、何着ててもOK。ダメなのはつま先が出てるサンダルくらいだったな。
定期的に、色が変わったり、ロゴの場所や大きが変わったりしてた記憶。
年末になると真っ赤なTシャツ。あれはもう、何枚もあって、正直うんざりだったなぁ…。似合わない気持ちでいっぱいになってた。さがせばもしかすると数枚はみつかるかもしれないけど、退職するときにほとんど手放した。
制服だけど、売ってません!
「このTシャツ、どこで買えるんですか?」って本気で聞いてくるお客さんもよくいたけれど… いやいやいやいや、制服ですから!!! スタッフオンリーです。
販売はしておりません、はい。欲しかったらスタッフになりましょう!!
Tシャツは「半袖か長袖か」選べます
実はね、半袖・長袖は選べるようになってた。でも私は、いつも半袖派だった。雪が降ってても半袖。理由? 季節感ゼロの店内が、めちゃくちゃ暑かったから。
冬でもTシャツ一枚でちょうどよかった。むしろ、それ以外だと暑くて無理だった。
出勤スタイルは「家から制服」
私は、夏以外はTシャツを家で着て出勤してた派。着替える手間がなくて楽だし、上着を羽織ればTシャツは見えないので出勤スタイルとしては十分。
ちなみに──
多くの他のお店では、制服姿で外を歩くのは禁止されていた。(たまにロゴを手で隠して歩く強者もいたという武勇伝もあるが笑)
ただ、私がいたお店は特別で、ロッカールームが店内になかったので、お店までの歩道に限り、Tシャツ姿でもOKというルールがあった。
もちろん、公共の場で堂々と制服Tシャツ姿はちょっと…って気持ちはあったけど、それでも「まぁ、うちの店はいいんです」と思いながら、ささっと歩いて、すぐに店に入るのが私のルーティンだったね。
そしてランチタイム、事件は起きる
お昼休憩になると、近場のラーメン屋目指して上着を羽織って店を出る。
がしかし…
「話しかけるなオーラ」全開なのに、店をでる直前とかに、なぜかお客さんが話しかけてくる!?
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真顔
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小走り
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無言
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無表情
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目線も合わさない
- 制服は上着の下
それでも、「あの〜、これって……」と声をかけてくる人がいる。もう、心の中で叫びたくなるよね。
「それ、今じゃなくてよくない!?ランチ時間溶けるやん!!」
制服は便利。でも、なぜかバレる。
制服の上に上着を羽織ってても、なぜか店員だってバレる。
いや、たぶん雰囲気で分かるんだと思う。周囲にいるスタッフも、みんなある意味やたら個性的?だからかな。その個性含めて制服なのかも笑
Tシャツという名の制服と、私
思い起こせば、便利だった。すぐ働けた。そのTシャツを着ると、自然とスイッチが入った。
でも今はもう、そのTシャツを着ることはない。
ちょっと変わった制服だったけど、ちゃんと自分の「働く姿勢」を作ってくれてたなって思う。
おしまい
今日の一曲 - 君に胸キュン。-浮気なヴァカンス- / YMO
ランチタイム中のすれ違いざまに「すいません、これって…」って話しかけてくるあなたに。私の心の中ではずっとこの曲が流れてたんです。
──「お願いだから、今は話しかけないで…」