最近、Apple Musicに新しく登場した「Sound Therapy」。
最初に目にしたときは、「あ、またリラクゼーション系のプレイリストね」と思った。けれど、ふと流してみた“Someone You Loved (Solos Relax Ver)”が、驚くほどやさしくて、ふわっと身体の緊張がほどけていくのを感じた。
そもそもサウンドセラピーってなに?
サウンドセラピーは、音のチカラで心や身体のバランスを整える“音響療法”。AppleのSound Therapyは、アーティストと科学者がコラボして、既存の楽曲を「癒し仕様」に再構築したもの。テンポやリバーブ、周波数などを調整し、聴くだけでリラックスできるようにデザインされている。
特徴的なのは、ボーカルが入っていないこと。つまり、あの知っている曲が“インストゥルメンタルな音の風景”として再登場している。
Apple公式発表の要点(2025年5月16日公開)
• 認知科学者と音楽プロデューサー、アーティストによる共同プロジェクト
• よく知られた楽曲に“ソロス”という手法で癒しの音を重ねて再構成
• 集中力アップ、ストレス軽減、睡眠の質向上を目的とした音響体験
• Apple Musicで「Sound Therapy」シリーズとして公開中
▶︎ Apple公式ニュースリリース
Endelってどんなアプリ?
Endelは、AIによって“今この瞬間のあなた”に合わせたサウンドをリアルタイムで生成してくれる最強アプリ。
最近では、ADHDや神経過敏な人向けのサウンドモードも実装され、集中力のコントロールが難しい人や、外部の音に敏感な人でも、安心して音環境を整えることができるようになってきたのも魅力。
- 「集中したい」→テンポや音の動きが活性化される
- 「眠りたい」→呼吸に合わせた穏やかな音に変化
- 「落ち着きたい」→自然音や低めの周波数で心を安定させてくれる
音は無限に変化し続け、ループせず、“今この瞬間だけ”の音を紡いでくれるのが特徴。天気・時間・心拍などとも連動できて、「世界にひとつの環境音」を提供してくれる感覚がある。
じゃあEndelとサウンドセラピーって何が違うの?
Endel | Sound Therapy (Apple) | |
---|---|---|
タイプ | AIがリアルタイムで音を生成 | 曲ごとに設計されたリラックスバージョン |
音の個性 | 無限に変化する環境音 | お気に入りの楽曲が癒し仕様に変身(インストゥルメンタル) |
使用シーン | 集中、睡眠、瞑想、ADHD向けなど目的別に最適化 | 主に集中、リラックスや睡眠向け |
使い方 | パーソナライズ重視、自分の今に合わせる | 曲の感情に寄り添う“音の毛布” |
わたしの夜には
薬飲んだのに、何度も目が覚めちゃったり、全然眠れない夜とか、誰とも話したくない沈んだ夜。そんなときはEndelの心地よい波音で気持ちを空っぽにしたい。
でも、ちょっと感情に寄り添ってほしいとき。静かで優しい音で「ここにいるよ」って言って欲しい夜には、Sound Therapyがぴったり。
利用にはお金がかかるけれど
どちらのサービスも、基本的には無料では使えない。Endelは制限付きで体験できるけれど、継続的に使うには課金が必要。Apple MusicのSound Therapyも、Apple Musicのサブスクリプションに入っている必要がある。
それでも──
日々の気持ちを整えてくれる“音”が、いつでもそばにあるという安心感。 わたしにとっては、その価値はじゅうぶんあると思う。
おわりに
音は、意味を持たなくても心に届く。音楽は、わたしのセラピストになることがある。「癒されたい」と思った瞬間に、そっと耳を澄ませてみよう。どちらも、わたしにとって大切な“音の魔法”。
Endelについてもっと知りたい方はこちらの記事を参考にしてね↓
今日の一曲 - Best Of Me / Daniel Powter
音に癒されて、モリオンのぬくもりでちょっと汗かいて、「Best Of Me」がそっと心を撫でてくれる夜